こんばんは。みぃです。
僕は大学入学後、不登校の引きこもりニートとなり、対人恐怖症でバイトの面接を30回以上バックレてきた。
人並みのことすらできない自分が憎くてしょうがなかった。
精神をこじらせすぎて、飛び降り自殺未遂やオーバードーズを行うまでに……。
そんな僕が、高校入学から通算して約8年の時を経て、意を決してアルバイトを始めた。
早朝の清掃バイトを始めて2か月、飲食店のキッチンを掛け持ちで始めて1か月が経過。
バイト継続して気づいたことを書き記す。
人は怖くない!
無職を卒業し、アルバイトする中で肌で感じたこととして、人は怖くないってこと。
今働いているバイトの面接の際、僕は勘違いしていて違う店舗に行っちゃった。
普通に考えたら即不合格になりそうなものだけど、なぜか全く怒られずその場で面接してくれた。
しかも面接後わずか5分で採用の電話が来た。
思い返せば、今まで行ってきたバイト面接で、遅刻して怒られたことが一度もない。
バックレたバイト先に制服を返却するときでさえ、淡々と事務的なやりとりがあっただけだ。
引きこもりニートだった時の僕は、
「日本社会は厳しすぎる! 不寛容だ! 世界一クソな国だ!」
と批判的な考えを持っていた。
でも社会に出てみると、「案外世の中は寛容なのかもな~」って思い始めてる。
もちろん仕事で失敗したときは注意や指導されるけど、感情的になって怒鳴られたことは一度もない。
同世代への恐怖がなくなった
職場には当然大学生もたくさんいる。
僕は、同世代への恐怖でバイトはもちろん大学にも行けなかった。
年齢が近いと、少し喋るだけで相手が陽キャか陰キャかすぐにわかるものだから、
「陰キャだってバレたくない!」
とか、
「馬鹿にされてるんじゃないかな……」
と思い、同い年くらいの人たちと関わるのを逃げてきた。
勝手に悪く思われると思って、勝手に被害妄想して、勝手に苛ついていた。
だが、実際に喋ってみると全然見下したような態度を取られることはなく、むしろすごく優しく接してくれた。
僕は年上の方に好かれる気質があり、それに比べると大学生の人たちとの仲はそこまで深めにくいなとは思う。
だけど、別に嫌われるとか攻撃されるなんてことは全く起きなかった。
怯えていたのがあほらしく感じるくらい善人が多い。
無論、バイト先の人たちに恵まれているのはあると思うけれど。
とどのつまり、人間賛歌はあながち間違っちゃいないってこと。
来年度から本格的に対面授業が始まるけど、「自分を貶すような人はいない」というある種の信頼を持って臨めると思う。
コミュニケーション能力向上
店長と話してるときに何度か
「人と話すのに全然抵抗ないタイプでしょ? ホールの方が向いてると思う」
と言われた。
僕は対人恐怖症(社会不安障害)でコミュニケーションに苦手意識があったから、それを克服しようと頑張ってきた。
それが報われているように感じて嬉しかった。
すべての物事に言えると思うけど、やっぱり数をこなして慣れるってのが最強だね。
仕事覚えて料理スキルが身に付いてきて、コミュニケーションもある程度できるようになって、着実にレベルアップしてるなって実感してる。
世の中を無駄に神格化するな!
これまた店長が言ってたが、面接や契約、さらには勤務初日を終えて飛ぶ人が多くて困っているらしい。
今までの僕と同じように、平気でバックレる人がいることに驚きと少しの安堵を感じた。
イケてる大学生も一緒に働いているが、想像してたよりも僕ら陰キャに近い気がした。
というのも、テキパキ動くというより、思いのほか覇気がないような感じで親近感が湧いたのだ。
また、仕事ができなさすぎて皆から呆れられ、居た堪れない空気になっている人がいた。
彼の風貌はオタクそのもので、飲食店には珍しいタイプ。
何が言いたいかっていうと、働いてる人たちってニートの僕らが考えているよりも全然ちゃんとしてないのだ。
みんながみんなエネルギッシュなわけでもなければ、礼儀正しくもない。
気張らない自然体で、仕事できなくて、恥を晒しながらも頑張って働いている。
良い意味で世の中の人って完璧じゃないし、適当に生きてる。
力む必要なんてない。
ゆる~く社会の波を漂っていよう。
ニートの“うつ”は働けば治る
暇が鬱を作り出す。
というのも僕自身、家に引きこもっているときは毎日
「死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい」
と首を垂れていた。
薄暗い自室で涙をこぼしながら人生に絶望してた。
暇が生み出す毒がカラダや精神を蝕み、人格崩壊を引き起こした。
でも、働き始めてからはそれがなくなった。
毎日充実感や成長してる実感があり、ポジティブに物事を考えられるようになった。
引きこもりニートで鬱になってる人は、とりあえず働こう。
忙しくして鬱の付け入る隙をなくしてしまえばきっと人生を楽しめる!
“逃げ癖”はしぶとい
僕はバイト面接を30回以上バックレて、大学や精神科も幾度となくすっぽかしてきた。
おそらく日本で一番の逃げ癖を持っている。
バイトを2か月も続けて逃げ癖を完全に克服したかに見えるが、実はまだその名残がある。
そしてそれは僕が弱みを見せた途端に膨張して僕に覆いかぶさる。
少し不安を感じると
「恥かきたくない!」
「怒られたくない!」
「馬鹿にされたくない!」
といった「自分を良く見せたい」という一円にもならない虚栄心がしゃしゃり出てくる。
もしバイトをバックレて再び引きこもりニートに戻れば、自己嫌悪で憂鬱な毎日を強いられることになるだろう。
また不甲斐ない自分への怒りで通りすがりの人に危害を加えたり、自殺未遂したり、親に八つ当たりしてしまうかも……。
――いや、絶対にしない。
二度と逃げたり、人を傷つけたりなんかするもんか。
だって、後悔したくないから。
もう自分を嫌いになりたくない。
未来を切り開くのはいつだって諦めないココロ。
これからも僕は、勇気をもって歩き続けよう。
考える前に行動して失敗しよう
僕らは失敗したくなくて最初に考えようとしてしまいがち。
でもね、考えたら負けなんだよ。
今まで何の成功もしてこなかった人間がどうやって正解を見つけるのって話。
何なら見当違いな結論に至ったり、不安がどんどん膨らんで必死に行動しない言い訳を考え始めるだろう。
結果、現状維持や堕落に陥ることとなる。
じゃあどうするか?
まず行動することだ。
ちゃんとした思考は、行動して得られたデータを基に行われるもの。
だからまず行動して、その後に考えればいい。
バイトで料理するときに、ベテランの方に倣って大胆にフライパンを振ってみた。
中身の野菜が多少飛び散ったものの、うまく炒められるようになって褒められた。
コミュニケーションも同じ。
沈黙と言う選択肢もあったけど、一緒に働いてる人に勇気を出して話しかけてみたら仲良くなれた。
やってみると意外とできたりするもんなんだなって。
反対に、当然初めてのことだらけだからミスすることもあって注意されることもある。
前の僕だったら怒られたらすぐに不貞腐れていたけど、今ではむしろ感謝するようになった。
適当にされるよりも、厳しくてもちゃんと教えてもらった方が仕事覚えられるから。
積極的に動いて、大失敗して怒られて恥かいて、そうして成長していく。
失敗して黒歴史を作っても、行動するたびに塗り替えていけばいいの。
それはいつしか虹色に変わってゆくから。
「案ずるより産むが易し」なんて言葉もある通り、不安に思っている事柄なんて大概杞憂に終わるもの。
ああだこうだ余計なことを考えないで、まず動こう。
そこから全てが始まるのだから――