日記

今度こそ無職卒業!引きこもりニートが働き始めて3週間経過。

僕は長年家に引きこもり、何度もアルバイトのバックレを繰り返してきた。

しかし、勇気を振り絞ってやっとバイトを始めて3週間が過ぎた。

宣言通り、バックレないで継続出来ている。

この調子で大学卒業まで続ける所存。

 

また、これまで最長で2週間しか働いたことがなかったから、記録更新といえる。

 

 

働くことに慣れてきた

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僕が働いているのは、早朝の清掃バイト。

少人数で、それぞれ担当のエリアで黙々と作業する。

僕以外は定年退職したおじいちゃんおばあちゃんばかり。

人と接することが怖い引きこもりのリハビリとしてこれ以上ない環境だ。

特に怒られることもなく、時にはお菓子やお土産をもらったりしてる。

働くことに慣れ、少しづつ自信がついてきた。

人や社会、労働に対する恐怖が薄まってきてる気がする。

 

取り越し苦労

働いてて気づいたことが、不安に思っていることは実際には起こらないということだ。

「ミスして怒られないかな……」

「うまく喋れなかったら嗤われる……!」

「恥かきたくない!」

そう不安になっていても、職場に行ってみるとどうってことなかった。

僕は、勝手に妄想して勝手におびえて勝手に引きこもっていたんだ。

「社会が僕をいじめている!」

と世の中を恨んで被害者面していたが、その実自分で自分の首を絞めてた。

 

前は

「一生働けない! 人と関わりたくない! 山奥で暮らしたい!」

と思っていた。

人は追い込まれたら本気を出すというが、僕の場合は

『働くくらいなら死んでやる!』

となるほどに鬱をこじらせていた。

自意識が恐ろしいほど肥大化して、何をやっても自分がどう見られているかしか考えられなくなっていた。

「馬鹿にされてないかな……。笑われてないかな……」

上司に怒られる妄想をしてプライドが傷つくのを避けるために家に籠る。

何度も何度もバックレて、自分は世界一不幸な悲劇の主人公として絶望しながらも、どこか気持ち良さを覚えていた。

そして逃げ癖が体に染みついてしまった。

 

でも、勇気を出して一歩踏み出してみると、

「意外と大丈夫じゃん!」

って、あんなに恐ろしく思えた場所がなんてことのないとこなんだって気づいた。

新しい仕事を任される日があって気が進まなかったけど、行ってみたら職場の人が優しく教えてくれた。

つまるところ、大抵の不安は的中しないのだ。

だから後先考えずに突っ込むことが大事。

とりあえず行ってみれば途端に人生が動き出す。

 

意気込むと逆効果

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今まで僕は

「この一回で人生ひっくり返す!」

「失った青春を取り戻す!」

「僕は生まれ変わる!」

と一発逆転を夢見ていた。

小さいことからコツコツやるなんて面倒くさかった。

 

気合いを入れるために、勤務前に運動したり、髪をセットしたり、ムダ毛剃ったり、空腹で音が鳴らないように何か食べないとって焦ってた。

『完璧な状態で臨まないと!』

という強迫観念に追い詰められていたのだ。

「職場の人によく思われたい!」

まず働くことが最優先なのに、くだらない見栄で働くことへのハードルがあがっていった。

でも悲しいことに、意気込めば意気込むほど逆に緊張するんだよね。

身体がガチガチになって店の前で動けなくなる。

扉を開けて中にはいることができない。

勤務開始時間が過ぎたと知ると、泣きながら帰路につく――。

そんなことを幾度となく繰り返した。

意気地なしな自分が許せなくって、自分も人生も全部嫌になって自殺未遂にまで至った。

バイトバックレの無限ループは、さながら生き地獄であった。

 

いい意味で世の中やばい奴だらけ

働き出して肌で感じたこととして、自分が思ってた以上にみんな適当だということ。

ビジネスマナーを守り、常にはきはきと喋り、礼儀正しい人なんてほぼいない。

僕が家に引きこもりながら劣等感を抱いていた社会人像は幻想だったのだ。

敬語を使えない奴、挨拶しない奴、声が小さい奴――。

仕事中に奇声を上げたり、喧嘩して途中で帰る人なんかもいた。

そんな人でもみんなに受け入れられ、うまく社会に溶け込めてる。

 

バイト先での出来事。

先日、新入りのおじさんとベテランのおじさんが喧嘩して、後者が怒って仕事を投げ出して帰ってしまった。

前者がもともと問題行動を起こしており、今回の騒動も彼の行動が原因だった。

許可なく人の掃除道具を使って、注意されたら「前働いてたところではよかったんだ!」と逆ギレしたのだ。

そのため、誰も後者を責めなかった。

むしろ

「変な人に絡まれて災難だったね~。可哀想だね~」

って同情していた。

その後は新入りのおじさん悪口大会。

――数日後、彼はクビになった。

そんなもんなんだよ。

社会人と言ったって所詮人。

気後れする必要も怖がる必要もない。

みんな感情的に、適当に生きてる。

 

完璧主義をやめろ!

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風呂に入らずフケだらけの頭で会社に行く奴もいる。

不機嫌な態度で接客してる奴もわんさかいる。

それに比べたら、喋れなかったり赤面しちゃうことなんて誰も咎めやしない。

世の中の人って案外コミュ力ないし、いろんな場面で恥かいてるんだよ。

それでも図々しく外界で動き回ってる。

 

勤務前に筋トレしたり声出したりして自分を奮い立たせなくていい。

寝癖そのまま、パジャマで出勤するくらいでOK。

気負わないで適当に働いていこう。

完璧を目指していては、いつまで経っても身動きが取れず家から出られない。

なぜなら、完璧になんて一生ならないから。

どれだけ時間をかけて準備したって満足する日は来ない。

結局、「行動」することに勝る「思考」なんてありゃしない。

10考えるよりも、1行動したほうが得られるモノは多い。

未完成のまま行くしかないのだ。

不安なまま、不格好なまま、不完全なまま外へ出よう!

 

掛け持ち始めます

今のバイトに慣れてきたので、そろそろ別のバイトも始めます。

本格的なバイトでいろんな人と関わっていっぱい稼ぐ。

何より、同世代への恐怖心を克服する。

そして来年からは大学に行って授業を受ける。

引きこもりニートから抜け出せた僕ならば、きっと不登校も脱却できるはず。

僕はもう大丈夫。

逃げないで勇気を出して一歩踏み出すことで、人生は必ず好転すると確信してるから。

人はどんな状況に置かれていても変われるって僕が証明するよ。

 

 

21歳引きこもりニート、バイト始めました。バックレずにどれくらい続けられるか検証。

アルバイト始めました!

不治の病よろしく僕を苦しめてきた逃げ癖・バックレ癖をとうとう克服したかもしれません。

 

どうも、バックレ魔です

僕は今まで30回ほどバイト面接をバックレてきた。

面接会場に足を運ぶものの、建物の中に入ろうとすると恐怖がこみあげてくるのだ。

そして

「また今度行こう……」

と言って、不甲斐ない自分に苛立ちを覚えて帰る。

幼い頃、嫌なことがあると

「もう帰る!」

と不貞腐れていたけど、おんなじことを21歳にもなってやってる……。

時には自己嫌悪じゃ飽き足らず、それを外部に向けることもある。

道端ですれ違う通行人にガン飛ばしたり、わざと肩をぶつけたり、舌打ちしたり――。

「無敵の人」まであと一歩というところだった。

そこから勇気を振り絞り、なんとか面接を受けることができた。

これで全て解決したかに見えたが、勤務2日目でバックレてしまった。

 

それからは、面接には行けるようになった。

相変わらず店の前に行くと猛烈に逃げたくなるが、そこで一歩足を踏み出す。

一度店の中に入ってしまえば、流れに身を任せてなるようになる。

抱いていた不安は一つたりとも的中しない。

 

だが、勤務初日や契約日からは行けなくなった。

『自己紹介で噛んで笑われたくない』

『仕事でミスして恥をかきたくない』

陰キャなのがバレて馬鹿にされたくない』

そんな自意識過剰なプライドが僕の歩みを止める。

なんにせよ働くことへのハードルは依然として高かった。

僕は再びバックレ地獄に陥ったのだ。

 

気持ちを切り替えて再スタート

そんな中、とある方が手を差し伸べてくれた。

女性フォロワーさんがバイトを紹介してくれたのだ。

 「一緒に働きませんか?」

と誘われ、僕は

 「これは千載一遇のチャンスだ!」

と思い、それに乗った。

面接に受かり、契約日および勤務初日――またもやバックレた……。

僕はなんて最低な男だろう!

人の善意を平気で踏みにじる畜生だ!

今までとは違い、多くの人に迷惑をかけてしまった。

「僕の人生、本当に終わったな……」

せっかく永遠に続く暗闇の中に一筋の光が差し込んだというのに、あろうことか僕は目を閉じてしまったのだ。

こんなチャンス二度とないのに、みすみす逃した。

もはや万事休すか?

 

――翌日、すぐに気持ちを切り替え、近所のバイトに応募した。

そこからは早かった。

応募後すぐに面接が決まり、その場で採用され、翌々日から勤務開始。

 

応募

面接&採用

勤務開始

 

一連の流れは一週間以内の出来事。

 

今のところ順調です

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働き始めてまだ2日だが、今のところ順調と言える。

職場の方々は高齢者が多く、僕を孫のような感覚で見ているのだと思う。

怒られることなんてまるでない。

 

また、仕事内容が僕に合っていると思う。

清掃のバイトだから、人とコミュニケーションを取って行うというよりは、一人で黙々と作業する感じ。

今は研修で先輩に教えてもらっているから多少は喋るけど、それが終われば最初と最後の挨拶くらいしか喋ることはなさそう。

 

バックレなかった理由

応募から初出勤までに1週間もかからなかった。

そのため、応募した勢いそのままで臨めたっていうのがバックレなかった大きな理由だと思う。

今までは、応募するときに湧いていたやる気が、いざ働き出すってときまで持続しなかったからね。

 

勤務開始時間が朝早いのもある。

程よい眠気によって緊張しすぎなかった。

 

後は今回、職場環境が個人的にハードルが低かったのもある。

僕は大学不登校なのだが、その原因はおそらく同世代の人に対して強烈な劣等感や恐怖を抱いていること。

人生の夏休みと言われる大学生活が全く充実しておらず、そのことで「見下されたくない」というプライドが生じた。

同世代の若者と比べて、高齢者相手ならばある程度緊張せずに接することができる。

僕は公衆トイレで用を足すとき、人がいると出なくなってしまう。

けれど、高齢の方が来た場合はそのまま出ることが多い。

このことから、僕の対人恐怖の感情は、相手の年齢や属性によって変化することがわかった。

 

ニートは性格悪い

働き出してから自分自身、性格がよくなった。

僕に限らず、ニートは往々にして性格が悪くなりがちである。

というのも、社会と関われない自分に腹が立って、最初はその怒りは自分に向く。

でも、それが次第に外側に向けられる。

「僕が引きこもりになったのは親の育て方が間違っていたからだ!」

「日本社会がおかしいから僕はこうなってるんだ!」

こんなふうに、自分ではない何かのせいにする責任転嫁マンになってしまう。

 

例に漏れず僕もそうだった。

今働いているバイト先は、早朝の清掃のお仕事なのもあって高齢の方が多いんだけど、その方々を見てると

「元気だな~。僕も頑張らなくちゃ!」

って思う。

でも、以前の僕だったらそういう人見ても

「お前らが頑張るから僕も頑張らなくちゃいけなくなるだろ!」

と苛ついてた。

卑屈で被害妄想に囚われた化け物だよね。

人生がうまくいかないと、人は性格があらぬ方向に捻じ曲がっちゃうんだよ。

 

これから

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今度こそバックレないで続けてみせる!

これまで働いてきて、最長2週間しか続いたことがないから、なんとしてでもその記録を更新したい。

 

今の仕事は、朝の挨拶以外はほとんど喋らないで黙々と掃除するだけだから、今の自分にとても向いている。

ゆくゆくは人と関わってそれなりに稼げるバイトをしなくちゃいけない。

大学に通ったり、就職して社会に出ることを考えると、いずれは畏怖の対象である同世代が多いバイトをする。

けれども、まずはここで働くことに慣れていきたい。

労働そのものへの恐怖をなくし、自信をつける。

当分は今のバイトを続けつつ、単発バイトを不定期にやっていく。

 

物事には順序があって、いきなり高い目標設定をすると破滅してしまう。

そうじゃなくて、徐々に難易度の高いものに挑戦していくって過程が大切。

今まで僕は、小さいことからコツコツとやっていくのを億劫に感じて、いきなり身の丈に合わないことに手を出してきた。

「単発バイト? そんなことしなくても、長期のバイト始めてシフトたくさん入った方が効率的じゃね?」

出来もしないのに大口をたたき、都会の飲食店に応募した。

そのたびにバックレまくった。

そして、完全に自信を喪失した。

だからこそ、今の自分にできそうなことを、地道にやっていくの。

なんだかんだでそれが一番の近道だと思う。

あんまり気合いを入れ過ぎるとダメになっちゃうのは過去の経験から明らかだよね。

じっくり、着実に、焦らずに。

暗雲の天井から差し込んだ光を、もう二度と見失わないように。