今朝、履修登録の際に生じた疑問点を解消するため、大学の事務に問い合わせた。
事務職員のお粗末な電話対応
ワンコール目で、何の変哲もない声をした男が出た。
質問すると、どうやら僕の手違いだったみたいで、直すのを待てとのこと。
同じようなことを3千人もやらかしてるから、その処理で時間がかかると言われた。
大学側の説明不足が招いた間違いを、僕ら学生のせいにされたことに多少の違和感を感じつつも、他に何か聞き残したことはないかと思案していた。
しばらく沈黙が続いた。
すると男は、急に刺々しい口調でさっきと同じことを繰り返し、「こっちは時間がねえんだからとっととしろよ」と言わんばかりの物言いでまくし立ててきた。
僕が相槌を打った直後、男は何の挨拶もなしに電話をガチャ切りした。
想定していなかった事態に僕はとても驚いて、瞬間冷凍されたみたいに固まった。
そして氷がじわじわ解けていくとともに、だんだんと腹が立ってきた。
履修登録の際に僕の方に不手際があったことは確かだ。
でもそれは、どんな人にも理解できるように説明しなかった大学が原因であって、僕が責められる筋合いはない。
あろうことかあの男は、何ら悪くない僕に攻撃性をむき出しにした。
お門違いも甚だしい。
大体お金をもらっているのだから、何か思うことがあっても感情を表に出さず業務を遂行しなければならないだろう。
学生側がサービス受益者でありお客様なのに、提供者側の大学職員が無礼を働くなんて言語道断。
社会人失格だと言わざるを得ない。
最低限の礼儀もわきまえられないならサービス業なんてやめちまえ。
あまりの意識の低さに、さすがの僕も呆れ果てている。
プロ意識が著しく欠如し、人格破綻者のお前に働く資格はない。
わからないことをすぐに解決しようとする僕の自主性は評価されてしかるべきなのに、こともあろうか人権を蹂躙され、乱暴この上ない扱いを受けた。
こんなことがあっていいのだろうか。
むかっ腹が立ったから苦情を入れた
ムカつきが収まらなかった僕は、数分後、庶務課に電話した。
「先ほど履修関係のことで教務課の方に電話したんですけれども、そこで電話対応をされた方に高圧的な態度を取られ、不快な気持ちになりました。直接的な表現としてではないのですが、明らかにふてぶてしい態度でめんどくせえなって言われているようでした。別に僕がやられる分には構いませんが、同じような被害者が出てくることだけは避けたいので、しっかり注意していただいて、再発防止に注力してください。よろしくお願いします。」
出てきた女性は少々引いていて、声が小さかった。
仮に僕が統合失調症ならば、これは全部被害妄想だと思われるだろうが、生憎そうではない。
精神疾患を持ってはいるが、僕のは対人恐怖症だ。
かくして僕は、反撃に打って出た。
僕を舐めてると痛い目を見るぞと思い知らせてやった。
今頃恐怖で震え上がっているだろう。
理不尽な目に遭ってもただじゃ転ばない心づもりでいる。
泣き寝入りしないでどんどんクレームを入れよう
苦情を入れたのは初めてだった。
今まではクレームを入れる人を蔑んでいたし、そういう人の神経を疑っていたのだが、まさか自分がそうなるなんて思いも及ばなかった。
クレームと聞いて良い印象を持つ人は少ないだろうが、実はそれ自体は決して悪いことではない。
無根拠な嫌がらせのような悪質クレームがいけないのであって、被害を被ったならば補償等を請求することは消費者として当然の権利である。
消費者をないがしろにする悪徳企業の改善を促したり淘汰させるというのは、むしろ健全な社会への変革に繋がる。
やられたらやり返す精神が、悪人が蔓延り暴利を貪るこの日本社会で搾取されないための秘訣だ。
そういう意味では、少しでも不満があれば、積極的に企業側に意見していくことを推奨したい。
これを書いている今でも心臓の鼓動が早い。
僕の繊細な心を傷つけたあの男の愚行は到底許されないものだ。
彼は罪を償わなければならない。
まず僕に謝罪し、それからもう二度とこんなことをしないと全校生徒の前で誓うべきだろう。
いや、そんな生易しいもので済むのならば司法なんて必要なくなる。
あの男を野放しにすれば、懲りもせずまた同じように真面目な学生に危害を加えるに違いない。
磔にされて、群衆の目前で己の犯した罪を懺悔し、泣き喚いて、醜態を晒しながら息絶えればいい。
僕は断罪する。
学生を見下し、虐げることで快楽を得る、凶悪犯罪者予備軍を。